小松芳アラビア舞踊団

2017年エジプト旅行記

10月12日(木)

 本日21:25のターキッシュエアラインズでカイロに行きま〜す。午後5時に家を出れば十分間に合うので、1時半のバレエクラスには行けるかな〜と思っていたけど、甘かったな〜。朝の10時からネイルサロンでカズ君の為に美しく爪を整え、その他思いのほかやるべき事が多すぎ。結局ギリギリまでお仕事した。

 17時、YCAT。バスで成田、トルコ航空は第1ターミナルで〜す。成田はいつも冷房効き過ぎでないか〜。寒いので鯛茶漬け食べた。ビジネスラウンジではカレー、サラダ、麻婆豆腐、サンドイッチ、ビール、白ワイン頂きました。なんで麻婆豆腐ぅ〜。ビールのおつまみ〜? もっと日本的な美味しい物を出せばいいのに〜。
 
 飛行機は定刻離陸。担当スチュワーデスがでかいトルコ女性でやたら目線を合わせて注文を聞いてくる。うつむいたら下から覗き込まれたわ。アミューズは冷え過ぎの硬いお寿司。前菜のサーモンタルタルとグリンピースのポタージュは美味しかったよ。メインはグリルドビーフ。これは駄目!お肉は茹でてから焼いた?と思うほど味が無かったです。デザートはフルーツタルトとチーズ、スペインワインと共に頂きました。映画を2本観て爆睡。フルフラット万歳!!実は7、8日の名古屋と9日の渋谷WSでかなり体は疲れ気味。私も歳を取ったものだわい。フルフラットのおかげでぐっすりと眠れました。朝食のメインはご飯と煮物、鯖の味噌煮。何故かお味噌汁は来ず、フルーツサラダとかグラノーラ入りヨーグルトが出たよ。ご飯食べているのにパンも勧められたよ。

 

10月13日(金)

 午前4時、定刻イスタンブール到着。カイロ行きは6時半なので2時間ほど空港内で過ごす。6時半定刻にボスポラス海峡の日の出を見ながらカイロに向けて離陸。カイロ、イスタンブール間はエコノミーですよ。だってたった2時間だもんね〜。それでも朝食は出るよ。オムレツやらエコノミークラスの普通の朝食。さっきのビジネスと同じグラノーラ入りのヨーグルトが美味しかったです。



 8時カイロ到着。着後ガイドを探したけど、いない!なぜか「木村様」と書いた紙(お花の絵も書いてあり、いかにも女性客を待っているっぽい)を持った男がしきりにこっちを見ている。「あなたはひょっとして、ガイドのエザットさんですか?」って聞いたら「そうです」って「あなたは木村さんを待っているの?」って聞いたら「ラムセスヒルトンに泊まる日本人女性を待っている」と言う。「それは私だけど、私は木村じゃない。あなたは誰を待っているの?」と聞いたら「知らない」と言う。「なんじゃこのガイドは!」と怒り「私は木村じゃない!あなたは客の名前も知らずに空港に来たの!」と突然アラビア語でブチ切れたら観光警察も近づいて来て、ガイド君はかなりびびってた。エジプト人には珍しい直ぐに謝り、ミスルトラベルのマネージャーに電話して確認してくれた。結局何も問題無くチェックイン出来たけどガイドは「日本人の名前は難しいから」とか、「あなたのアラビア語は発音が良い」とかウダウダ言っていた。しかもアラビア語を褒めたのに後に「カイロは初めてですか?」って。こんなコテコテのエジプト方言を話す私がカイロ初めてな訳ないっしょう!!エザットはどこまでも間抜けなガイド君でした。

 エジプト式発音で「ヘルトン・ラムシース」ラムセス・ヒルトン到着。早い時間に着いたけどお部屋には直ぐに入れたよ。やっぱりナイル川の見えるお部屋は最高!以前ナイルグループのフェスに一度だけ参加してピラミザホテルに泊まったけど、ナイル川もピラミッドも見えずラィア・ハッサンの家が窓から丸見えで、嫌だったな〜。ラィアと顔が合いそうでさ〜。外の清々しい空気を吸おうと外を見たら、ラィアがぁ〜、とか嫌だ!!シャワーを浴びて少しお昼寝。1時に目覚めた。お腹空いたので、向かいのヒルトン・アネックスへ。以前はここに「なにわ」と言う小池百合子のお父さんの経営する日本料理店があり、留学中はお世話になりました。「なにわ」の座敷で当時「スエズ運河拡張工事」を請け負っていた「五洋建設」の宴会があり、何故かバンドを率いてベリーダンスを踊っていましたよ。小池百合子とも2回会ってご挨拶しました。お父さんは「日本に帰ったらベリーダンス1段とか2段とか段位を付けるシステムを作って、百合子にサインをさせなさい」とかってアドバイスも頂きました。思い出深い「なにわ」も今はもう無いです。2階のレバノン料理のレストランで昼食。レンズ豆のスープとシシタウーク(チキングリル)まあまあ美味しかったです。お値段は千円位。今は1ポンド6円。35年前初めてエジプトに旅行した時は1ポンド2ドル(250円〜300円)だったよ。300円から6円か〜。エジプト経済の凋落ぶりは凄まじいわ。



食後はひたすらお散歩。思い出の道、マハムードの稽古場に通うカスル・エルニール通り。エジプト留学の2年間、そして日本に帰った後もカイロに来るたびにムーに会いに通ったこの道。ムーはいつも笑顔でハグしてくれた。歩いていると気持ちがほっこりして幸せな気分になる。カイロの喧騒渦巻く大道りなのに・・・不思議。

夜はザマレークの「パブ28」ここも思い出の場所。昔のダンサー仲間、サマーセム、ディアナ、キャロライン達と良くここに集まって飲んだよ。酒好きのインテリエジプト人と外人のたまり場。お料理が安くて美味しいし、お酒の値段もホテルの半額位。この日もワイン4杯とミックスサラダ(サラダはなんと150円!新鮮でたっぷり、美味しい)おつまみミートボールで計2000円位。安い!!嬉しい!しかも、となりで独り酒しいてたインドネシア大使館勤務とかいう同い年のおっさんに、ワインおごってもらったわ。11時ホテル到着。直ぐに爆睡。

10月14日(土)

 なんと午前4時に起きちゃった。4時は日本時間で午前11時だもんね〜。時差ボケ、時差ボケ。もう一回精神統一してなんとか眠った。起きたら7時。よく寝たのでスッキリ目覚めた。ホテルで朝シャワー最高。幸せ、幸せ。ゆっくり朝食ブッフェへ。本当に食べ物がいっぱいで、も〜大変!スチールドベジタブルはMust!!です。人参、ズキーニ、カボチャ、グリンピースをたっぷりと。焼いたトマトもね。ポーチドエッグ、ハム、チーズ、グラノーラ入りヨーグルト、フール(乾燥そら豆を茹でた物、エジプトの定番朝食)マンゴージュース、ミルクティー、パン少々。お腹いっぱい。

 さて、今日はギザのカズのスタジオにお出かけ。カズのスタジオの前のお店は直ぐに潰れるので目印がコロコロ変わる。以前は「Mini mall」だったのにまたまた別の店に変わっていた。薄茶色の建物がずら〜っと並ぶGiza地区。見つけ辛〜い。カズのスタジオは通りの3番地の4階ですよ。カズはギリシャ公演に連れて行くレダ舞踊団の男の子達を指導中。でもね〜、なんでエジプト人ダンサーってこんなに体が緩いの?女性はしょうがないとしても(出産すると体が戻らないらしい)男はもっとダンサーっぽくあって欲しいよね〜。カズに「その辺の通りから拾って来た子達みたいね」と嫌味を言ったら「主催者の予算が少ないからしょうがないよ〜」「オペラにはいい子達がいるけれど、奴らは高いよ〜」だって。オペラの子って、カイロバレエの男の子の事だよ〜。マグディーや1度だけ来日したNYのアフメッドがオペラ出身で〜す。彼らのバレエは最低最悪だけど、フォークロアは凄〜く上手!!!レダ舞踊団の10倍位上手。なんてったって、バレエダンサーの体だもんね〜。昔、留学時代にマハムードレダはカイロバレエが勝手に自分の振付をパクるのを怒ってたよ。でも、なんでカイロバレエからオリエンタル関係の振付師が出ないのか不思議。もし、日本がまだベリーダンスブームだったらその素敵なオペラの男の子達を使って公演出来たのにね〜。残念でしたね。カズは月曜日からヨーロッパツアーに入るよ。ベルリンを起点にヨーロッパ中をLCCで飛び回るらしい。私が来る前はインドからプロのボリウッドダンサーが12人来て1週間毎日練習したって。一万ドル稼いだってウハウハしたてよ。香港にもKazafyグループが出来たから今度は香港にもしょっちゅう来るかも、って言ってた。本当にカズは稼ぎまくりだわ。夕食は宅配のカバブ。


お肉たっぷり、グラタンとピラフもたっぷり。食べきれません。カズは「カリーマ、太りすぎないでね」って言う割りに「もっと食べて!!」ってうるさい!いつも「明日食べなきゃいいんだよ〜。明日はホテルのジムに行けばいいんだよ〜」って強引に食べさせるよ。カジュと2人で「デブ、デブ」ってお腹をくすぐり合ってちょっぴりじゃれたよ〜。8時カズに送ってもらいホテル到着。カズはいつもカリーマは特別って言ってくれるよ〜。うふふ嬉しい。カリーマはちっともギラギラしていないのにサラッとエジプトでプロになったり、男を渡り歩いたりって。エジプトでダンサーになるやつってもっと出世欲の出た顔をしているって言ってた。「カリーマは仕事嫌いな顔してる」「こんなに踊りたくなくってエジプトでプロデビューした人は珍しいよ〜」って。うふふ、そうよ〜私は仕事嫌いな女!!でもね〜、人の期待には応えなきゃね〜。仕事は嫌い、でも、責任感が人一倍強いのが小松芳です。来年の2月に還暦公演で会おうね〜。

10月15日(日)

 5時に目覚めてお部屋で早朝食。昨日の朝食でお持ち帰りした小さな甘いパンとミルクティー、日本からの持参した青汁、サプリメント。9時朝食、今日もスチールドベジタブルが主食です。白いんげん豆をトマトで煮た「ロビア」もあった。大好き。昨日と同じくたくさん食べた。


今日は2時にマハムードのお家にム〜のお見舞いに行きます。ム〜はかなり弱っているらしい。カズに覚悟して行った方がいいよ、って言われた。2時、ローダ島のム〜のお宅へ。奥さんのロザが迎えてくれた。ム〜はリビングでソファーに半分体を起こして座っていたけど、もう歩けなくなっていた。介護人の若い男性に抱っこされて少し日の当たる場所に移動して手を握ったよ。「カリーマが来たよ」て言ったら微笑んでくれた。奥さんがム〜はオレンジジュースしか飲まないって言っていた。本当に痩せてしまった。2年前はまだ元気だったのに、とっても悲しい・・・・でも会えて良かった。ム〜が居なくなってもム〜の事は世界中のダンサー達が忘れないよ。エジプトで一番偉大な芸術家、マハムード・レダだもんね。娘のシェリーン(歌手のアームル・ディアーブの元妻で女優、さすがに超美しい人ですよ。)も来てハグしてくれた。なんかとっても去り難たかったけど、3時間位居てホテルに帰りました。ム〜、本当にたくさんの思い出ありがとう。


インターコンチのロビー

10月16日(月)

 昨日はム〜の家からホテルまでブラブラ歩いて帰りました。カイロ市内の道はまだまだ大丈夫。忘れていないよ。通り道にセミラミス・インターコンチネンタルホテルがあるので、早めの晩ごはん頂きました。悲しくてもお腹はすくさ〜。ム〜の分までたくさん食べるよ。グリークサラダとフライドチキンとワイン3杯。4000円弱。やっぱりホテルは高い。でもここのロビーバーで飲みながらナイル川に沈む夕日を見るのは最高。ム〜と昔、ここのタイ料理食べたな〜。懐かしいな〜。


 さて、今日はいつもと同じく早朝食。今日はミニマンゴと青汁、サプリ。時差ボケはあえて直しません。だって、夜早く眠くなって、朝早く目覚めるライフは日本じゃまず無理。以前の様にナイトクラブに行きたい訳じゃないし〜。早起き最高。
 
 いつもと同じ朝食後、お部屋で少々お仕事。この後ハンハリーリ・バザールでお買い物。マハムードの店でシンバルやイヤリング買った。今日の道路の込み方はハンパない。ハンハリーリからホテルまで1時間近くかかった。道が混んでると運転手はメーター切って「壊れる」って嘘をつく。困ったもんだわ。
  
 7時、ザマレーク地区の一等地ハッサンサブリ通りにあるマダムファリーダ・ファハミーのお宅にお邪魔しました。ファリーダの前っていつも緊張。お宅は以前どこかの大使に貸していただけある、本物の豪宅!!お父様のお描きになった絵や何だか解らないけど高そうな絵画とか彫像とかがたくさん。以前2度ほどメインダイニングでのディナーって言うか、晩餐会にご招待頂いたけど・・何だかとっても緊張してしまいました。ム〜の思い出とか最近の事とか色々話して、ファリーダには「日本はトランプと北朝鮮の太っちょの間で大変ね」と心配して頂きました。ムバラク一家は全員証拠不十分で釈放され、今はどこかの避暑地でのんびり暮らしているみたい。ファリーダの新しいメイドさんは「ヒロト」って言うエチオピア人の若い女性。「ヒロトって日本では男の名前ですよ」とか他愛も無い話をして1時間程お邪魔しました。ファリーダのお母様はイギリス人なので「私はイギリス気質が強すぎるのよ」って言ってました。本当に「エジプト人のメイドは全て泥棒よ」とか「エジプト人はみんな嘘つきよ」「笑顔の裏は真っ黒」とかご自身もエジプト人なのに過激な言葉ばかり。まあ、私も良く分かりますけどね・・・私もちょっと似たところがあって、良く周りの人に「駄目ですよ〜そんなにハッキリ言っちゃ〜」とか窘めるられるけどね〜。カリフォルニア大学の修士号をお持ちでエジプト一番の踊り手と言われたマダム・ファリーダの足元にも及ばないけど、一応私も高学歴で文武両道のお嬢様だもんね〜。帰り際に「カリーマ、この辺の古い建物の中にはいくつかロココ様式の物があるのよ。あなた探してご覧なさい。」ってさすがエジプト人とは思えないお言葉・・・
   
 ファリーダのお宅を出て直ぐに「mori sushi」the art of fusion sushiと言う怪しい鮨屋発見!金持ちそうなエジプト人で超満席。でも運良く1つ空いた。12貫で100ポンド(600円)って言うコースをチョイス。


えび天握りが美味しいよ。と店員に勧められたのでそれをチョイス。本当に小さなえび天の乗った握り寿司。細い海苔がまいてあったよ。巻き物はクリスピーライス巻きって言う、裏巻きにパリパリ揚げた米粒をくっ付けた不思議な物。もう一つは玉子と人参ときゅうりの裏巻きにえびのすり身みたいな物を乗せた物。握りも巻き物もシャリはこれでもか!って言う程ぎゅうぎゅう。以前マリオット・ホテルで食べた、ピラミッド寿司もハンパ無い程硬かったけど、ここのも相当凄い!なんと箸でご飯が割れない!以前アホな外人が「日本のsushiってご飯がふんわりして食べ辛い」て言って「お前、あほか!」と思ったけど、こんな物を食べていたらそう思うね。他にもライスペーパーロール寿司(タイ料理じゃない!)とかマンゴー巻き、キウイ巻き、何故か細く切ったきゅうりや玉子、えびをサーモンやマグロで巻いたシャリ無し寿司もあったよ。四角いどんぶりで出て来たお味噌汁はまあまあ美味しかったです。お値段は1200円位。残念ながらお酒無し。ビール飲みたかったな〜。でも、不思議な寿司がたくさん見れて楽しかったよ。実はカイロには、元日本人駐在員宅の家付きコックをしていた人達が結構いて、駐在員婦人達から直接鍛えられたので、以外に腕は確からしい。昔、留学生時代にも何人かのコックとお友達になってサ〜、スーパーで会うと「エビ買ってあげようか」な〜んちゃって、私をナンパしてたな〜。「あんたのお金じゃないでしょ!」ってね。後で「お宅のコックが私をエビで釣ろうとしましたよ」ってしっかり告げ口したわ。うふふ。

10月17日(火)

 今日目覚めたのは7時だった。時差ボケはほおって置いても自然にじわじわと直る。 昨日は結局飲まなかった。このホテルのロビーバーは何となく嫌い。なんか喫茶店っぽい。直ぐ横に小さなバーがあるけど、一人だとカウンター席で背もたれが無いからで座り心地が悪いよ。最近、飲まない日がボチボチ出て来た。昔はどんな事があっても飲みたかったのに「体でも悪いのかな〜」なんて言ってたら「それが普通ですよ〜」って皆に呆れられた。9時半朝食。今日は最後なので、写真用に一気に並べた。レストランOPENが6時で明日、私は5時半チェックアウト。朝食、間に合いませ〜ん。さあて、今日はGYMでも行こうかな、久しぶりにストレッチ。だいぶ体がなまっとる。30分間ストレッチ、プールで泳いだ。さすがに水温28度はちょっと冷たいけど、気温が34度だからなんか清々しい。当たり前だけど天気も良いよ。10月のカイロは本当に快適。半袖だとちょっと涼しいけど、長袖にはまだ早いかな〜。プールはたぶん10月いっぱい大丈夫。冬は意外と寒く雨も降ります。


プールの後メトロでヨースリーのご実家へ。マサッラと言う駅から直ぐだよ。


メトロでヨースリーの実家に行く人、世界中で私だけ!!つぅか〜、ヨースリーのご実家に行く人がそもそもいないよね!私は特別な女!!ム〜の女でヨ〜の女!!二人の王の寵姫!!唯一無二の女!!ヨースリーのお母様は半分寝たきり状態だけど、まだしっかりしていた。「カリーマ、カリーマ」って手を握ってくれたよ。「ママ、ご飯たくさん食べて下さいね」って挨拶した。ヨースリーの姪達としばらくお話して帰りました。皆は私が「メトロは良いですね」って言ったら笑い転げてた。でも、メトロは早くて安くて(切符は2ポンド=12円)冷房効いているし〜。確かにいいよ。なんで笑われるのか分かりませ〜ん。「日本人のくせにショボ!」とか思われたのかな〜。ヨースリーの家の後はハンハリーリで最後のお買い物。衣装のちょい足し用ビーズ。その後鳩のマハシ(穀物を詰めた鳩)を食べた。


サラダ、ミネラルウォーター込みで450円位。まあ美味しかったです。今日も道路は大渋滞。新学期のせいだ、って人は言うけどなんで夜まで渋滞なの?分かんない!

 ホテルに帰って荷造り。明日は4時45分起床。今夜はホテルの最上階のラウンジでカクテルなぞん、頂きましょうかね〜。ラウンジのミニマムチャージが300ポンド(1800円)です。1杯目は「ラムセス・ガーデン」と言う煎茶みたいな色をしたカクテル。何故か、スライスきゅうりが浮でた。2杯目は「ハンハリーリ」と言うウイスキーにドライデーツやイチジクを漬け込んだ、甘いフレイバーウイスキー。ロックで頂きました。3杯目はスッキリと「ラズベリー・ソーダ」ラズベリーのリキュールをソーダで割った物。おつまみは「キヌアサラダ」おまけはエビペーストを付けて食べる揚げ煎餅みたいな物、トマトディップを付けて食べるパン、アミューズのチキンボール1個、3種の一口デザート。と結構たっぷり。3000円位。眺めは抜群で〜す。12時就寝。

10月18日(水)

 4時45分起床。5時半ガイド到着。6時半空港着。8時45分イスタンブールに向けて離陸。カイロ、バイバイ。次回はいつ来るのかな〜。12時イスタンブール到着。定宿のシデホテルに向けて地下鉄へ。しかし、ここで大事件発生!!!!乗り換え駅のゼイティンブルヌでジプシー風の若い女4人位に囲まれてお財布盗まれた!!!!最初にスーツケースを狙っている様な素振りで、私とスーツケースの間に足を入れて蹴ってくる。「えっ!!この人達、私のスーツケースを狙っているの??」と、動揺させる。なんでこんな重たいスーツケースを狙うの?と焦った瞬間、後ろのリュックからお財布盗られた。衣装を買う為の大金の方はお腹に巻いていたけど、空港で両替した3万円分のトルコリラ、エジプトポンドの残り1万円位、米ドル3万円位、1万円程チャージしてあったスイカ、マスターカード、ビザカード。盗られた!後ろから盗ったら周りの人に盗んでいる事が丸見えじゃん!でも、そんな事はまったく気にしない人達なのでしょうね〜。しかも周りのトルコ人は誰も助けてくれなかった。多分「あ〜、また外人がやられている」位の事なんでしょうんね〜。皆さんも本当にお気を付け下さいね。奴らは人が見ている前で平気で盗んで行きますよ。そして周りの人は誰も助けてくれません。取り敢えず、大急ぎでマスター(81-3-5996-9133)とビザカード(81-3-6627-4067)に電話してカードを止めてもらった。被害は一応8万円程度で済みました。後は気を取り直して、マダム・ベラのお店で還暦公演の赤い衣装オーダー。マダムは「そいつらは移民の連中じゃないの」と言っていた。マダムもお財布とパスポートの入ったカバンを盗まれたらしい。背中のリュックがいつの間にか空いているのはごく普通の事らしい。皆さんイスタンブールは危ない所ですよ。マダムは何だか私に同情してくれたのか「カリーマ、家に泊まりなさい」って。でも、もうホテルにお金払ったし〜、マダムちょっと怖いし・・・でも、次回は話のタネに泊まってみようかな〜。

 夜はカイロ在住の心強い日本人、Suzyさんにナイトクラブ(Arabesque)に連れて行ってもらった。お料理もお酒も飲み放題食べ放題状態のありがたいお店。お料理美味しい!でも、ショーは「なんじゃこりゃ」みたいな感じだった。ダンサー達は皆綺麗。容姿が美しい。日本人も1名(Miliaさん)混じっていたよ。男の子2人は若き日のKazみたいなスタイルの良いイケメンな子達。



でも、ショーがな〜。普通にソロで踊らせれば踊れそうなダンサー達に、無理やりB2程度(小松スタジオで超入門クラス)の振付で群舞を踊らせる・・みたいな〜? な〜んで?って思っちゃった。一人づつ踊れば良いのに。なんでこんな変な振付けで皆で踊るの〜。変!変!凄く変!ダンサー達もこんなショーに出て何が面白いのかな〜、なんて思ってしまった。私がNYやカイロで踊っていた時は一人で1時間、全力投球の「ガチンコ踊り」は当たり前だったよね。毎晩、毎晩1時間の「ガチ踊り」日本に帰ってからも20年前は渋谷の「アラビア」赤坂の「アセナ」新宿の「シンドバット」での各ステージは一人30分間が当たり前だったよね〜。「アセナ」なんて1分で早替えの渾身の「ワンウーマン・ショー!!」6〜7人で10分位タラタラ踊ってこれは一体なんじゃ!!でした。トルコって本当にロクなショーが無いな〜。でも、お食事はGOODでしたよ!

10月19日(木)

 本日帰国します。のんびり起床。いつものテラスでいつもの朝食。ホテルの周りをお散歩。気候は東京とほぼ同じかな〜。カイロよりはかなり秋っぽいです。エジプシャンバザールの衣装のパーツをいっぱい売っている場所でSuzyさんと再会。一緒にパーツ屋を回ってラインストーンやビーズお買い上げ。その後一緒にロカンタでお食事。ロカンタ大好き。「ハーフ」(右手でナイフで切るしぐさ)って注文して色々食べる。1500円位。嬉しいな〜。食べるの大好き。幸せ、幸せ。一人になってホテルに帰宅。お土産はいつものハーフェズ・ムスタファで高級菓子購入。ピスタチオのバクラヴァが最高!シャワー浴びて夜10時チェックアウト後、空港へ。早めに着いて、ビジネスラウンジへ直行。ここはいつも食べ物で溢れかえっています。軽く食べて、飲んで午前1時機内へ。1時40分離陸。帰りも当然ビジネスのフルフラット!万歳!!さて、軽いアミューズとウェルカム・シャンパンの後はカボチャのポタージュ、サーモンの前菜、メインはトマトソースのエビのピラフ添え。ビジネスラウンジで食べ、機内で食べかつ飲み、お腹はパンパン。直ぐに爆睡。

10月20日(金)

ョイス。日本上空は薄曇り。でも北陸上空から日本に上陸したのは窓からハッキリ確認出来ました。日本に帰って来たぞ!!やっぱり嬉しいです。夜7時半、成田第一ターミナル到着。おかえり〜「私」。山形の母にすぐ電話。機内の朝食はフルーツだけだったので、お腹空いた。空港のお茶漬け屋さんで鶏飯と鯛茶漬けのハーフ&ハーフ食べました。

 今回は強盗まがいの事件もあり、ちょっと大変でした。海外は何が起こるか分かりません。私も留学時代から今まで結構盗られてます。中には私のお金を奪うために企画されたお食事会とか・・・あるお宅にお邪魔したらトイレに入っている間にお金盗られた!!

 まあ、海外は色々あるよね〜〜。

小松 芳

こまつ かおる
小松芳アラビア舞踊団主催。ニューヨークで最高級のアラビアンレストラン『ザ・ナイル』のオーディションに合格し、ベリーダンサーとしてマンハッタン、ブルックリンで数々のショーに出演。師イブラヒム・ファラより “Karima(カリーマ)”の名を受ける。



小松舞踊団からワークショップなどのご案内を、メールでお届けします。

本場エジプトでベリーダンスとアラブ舞踊全般を学び、
正規の就労ビザを取得した小松芳舞踊団のオフィシャルWebサイト © Office KOMATSU and The KARIMA Arabian Dance Company.