今回は、番外編。2004年夏にエジプト・トルコを旅行された先生の旅日記です。現地の貴重な情報も盛りだくさん。是非お楽しみください。
成田発TK51便(13:25)同日20時頃イスタンブール着。
地下鉄とタクシーを乗り継いでスルタンアフメット地区のSide Hotel到着。スルタンアフメット・ジャミイはブルーモスクと呼ばれる大変美しいモスクで、その周りにはアヤソフィヤ、地下宮殿、グランドバザール、トピカプ宮殿など、たいへん見所のある観光スポットがたくさんあります。
それに小さなホテルやレストランもいっぱいの超おすすめのエリア。シデホテルは当スタジオのアシスタント、大島ちゃんご推薦のこじんまりしたかわいいホテル。シングル40ユーロ。エアコン・TV・電話なしだと30ユーロ、トイレシャワー共同だと20ユーロといろいろ選べる。
すぐ近所にBest Hotel in the worldに選ばれたFour season Hotelがある。元刑務所を改築した黄色の外観がとてもユニーク。今夜は疲れたのでフォーシーズンホテルのバーでのんびり飲んで早めに寝ます。
ゆっくり起きてバルコニーに出ると目の前はボスポラス海峡。感激!!テラスのレストランでIncludeの朝食。サービスのおじさん、とても感じ良い。観光客が世界中から来ているみたい。
朝食後Madam Bellaに電話 (0212-272-2029,or 274-1253)。2時にアポを入れる。スルタンアフメットからタクシム広場までバスが出ているのでとても便利。タクシムでちょっとぶらつく。7月に大島ちゃんに教えてもらったお店いろいろ発見。カフェテリア式のレストランがたくさんある。見ながら選べるのでとても楽しい。ごはんにチキンと野菜の煮込みをかけてもらい、野菜の前菜2皿と豆スープ。その後、タクシムから地下鉄で2駅先のシシリ(sisli) にあるマダムベラのお店へ。
ベラの衣装は縫製技術がたいへん高く、繊細な感じ。今年2回目の買い付けなのでたくさんまけていただきました。その分スカーフをたくさん買ったので、ベラたいへn喜んでくれました。
また地下鉄でタクシムに戻り、 SIM MODA(0212- 292 -0142)へ行くけど、英語のわかる人が誰もいないし、品数少ないし、諦める。トルコ人て英語話せない人がとても多いと思う。ベラは英語OKだけど、ほかで買い付けするの大変そう。日本への輸送方法とかInvoiceのこととか、いろいろあるから。
バスでスルタンアフメットへ。なんと今日は無料のウイグル舞踊団の野外ステージがあるそうで、たいへんラッキー。たくさんの人が並んで待っていたけれど、運良く座れた。ダンサーの腕と背中がやわらかい。フォーメーションきれい。動くとき床が動いているのかな?と思うくらい上下動なしに、スルスル動くのがおもしろい。ターン速い。毛皮の帽子かわいい。
またフォーシーズンホテルのバーへ。Domestic wineとOriginal cocktail、おつまみでだいたい1万円。もう常連の扱い。
今年2度目の観光。アヤソフィアと地下宮殿、大好きなのでまた観る。アヤソフィアの中の細いぐねぐねした石の床の坂道大好き。大昔から大勢の人に踏まれて減った、石の磨り減り加減が良い。あとは街をぶらぶら歩き、またカフェテリア形式のレストランへ。ここは煮込み料理がたくさん。ビーフポトフとパスタで昼食。今日は日曜日なのでグランドバザール閉まってました。
またしてもフォーシーズンへ。バーの従業員一同で大歓迎してくれるけど、ごめんね、今日はまだ仕事があるから2杯だけです。うんと冷えたトルコの白ワインとシーフードサラダ。赤ワインとチーズの盛り合わせ。来年もまた来ます。泊まるのは無理だけど(1泊$300とか)。
食後、来年の新しいビジネスの打ち合わせで、新市街のトルコ人のお宅へ。ボスポラス海峡が眼下に広がる素敵なアパートメント。大島ちゃんのお知り合い。日本語ぺらぺらの超エリートトルコ人の方でした。
その後ホテルに戻り、Check out。ダッシュで空港へ。TK1142便(23:00)イスタンブールからカイロへ。夜中の1時半ごろ到着。日系現地法人サンライズの西川社長の運転手がいつもお出迎え。真夜中に手を振って出迎えてもらえるのは最高に幸せ。遅くまで働いてくれてありがとう、とバクシーシを渡そうとするけれど絶対に受け取らない。さすが日系法人。空港からドッキー地区の私の定宿Santana Hotelへ。10年間泊まっているのでみーんな知ってる。「ハンデッラ アッサラーマ(おかえりなさい)」と言って迎えてくれる。1泊朝食付き$20。エアコン・TV・家庭用冷凍冷蔵庫も付いてる。場所は半端じゃなくわかりづらい。でもラィヤ宅、レダ舞踊団のあるバルーン劇場、西川さんのサンライズと全部歩いていけるのでとても便利。さあ、すぐ寝ようと思ったら、テレビで昔の音楽映画やってる。ベリーダンスシーンもたくさん。結局4時まで見てた。
11時に起床、あせって食堂へ。Open buffetの朝食、まだギリギリやってました。ゆで卵、きゅうり、トマト、白チーズ、パン、紅茶、オリーブはトルコと同じ。それ以外にもチキンとビーフのハム、ソーセージ、フール(煮豆)オムレツ、ゴーダチーズ、クリームチーズ、ジャム、蜂蜜と食べ放題。お昼のサンドイッチ作っても文句言われないので昔、貧乏だったときはいつもハムやチーズはさんでサンドイッチ作っていました。今はやってません。朝食終わってすぐMahmoud Redaの事務所 (202-391-1073)へ。
ムー(マハムードゥの省略形)フレンチの女の子2名をお稽古中。それと新しい振付のDVDも制作中。おじいちゃん、この頃ますます忙しい。フレンチの子のお稽古終わってから、ムーとムーのアシスタントのMr.ファルーと3人で中華を「レストランペキン」から出前。ムーはいつも3時頃お昼を食べます。炒め物2種類(鳥、牛)、チャーハン3人前(卵、野菜、海老)、春巻き2人前(野菜、肉)、ムーの大好きなキャベツキムチ2人前(エジプトでは白菜よりキャベツのほうが手に入りやすいから?)、ペキンはカイロに4、5店舗ある中流位のエジプト人はみんな知ってるお店。安い!味はまあまあ。エジプトだからネ。でもラムセスヒルトンホテルの中華より絶対美味しいです。
食べ終わったところに、パリで教えているナワールが来ました。彼女はムーの15年間以上の生徒。私より2年以上長い。たぶん外人で一番長くムーの生徒している人。モロッコ人なのでアラビヤ語も当然ぺらぺら。その後レダ舞踊団のソリスト、イナースとネスリーンがムーの事務所に子連れで登場。
アラブ社会では独身は認められないので、舞踊団の女性ダンサーはみんな20代で結婚します。だいたい旦那さんは男性ダンサーか楽団員。海外公演があるので、普通の仕事の男性とは結婚しづらいそうです。妻が一人で海外に行くことを旦那さんが許さないから。あるアラブ男性は、アラブ人女性はたいへんエモーショナル(感情的)なので、一人で海外に行くと必ず間違いが起こるから旦那が許さないと言っていました。
さて、ナワール、イナース、ネスリーンは3人でムーの新DVDのための振付を練習。1曲1日で覚えて次の日に撮影。さすがプロ!覚えるの速ーい!ママ達がお仕事している間、イナースの子とネスリーンの子が仲良く待ってます。イナースの子が年上なので良く面倒見ている。エジプト人て家族が多いから自然に大きな子が小さな子の面倒を見ているみたい。いい感じ。日本も昔、子守りは子供の仕事だったんだよね。
夜はアルアゴーザにあるバルーン劇場でレダ民族舞踊団の定期公演を鑑賞。ディレクターのヘシャム(今年1月に小松スタジオの講師として来日。携帯010-512-6615)のゲストで入場無料(当然ですけど)。開演10時なのに遅れて来る人がたーくさん。13年前、ここで研修生として過ごした場所なのでたいへん懐かしいです(現在は外人留学生禁止)。劇場自体は建て替えて新しくなっていますが、当時の団員でまだ踊っている人も多いし、習った曲、振付や知ってる曲もたくさん。先ほどのイナースは当時2軍で一緒に習った人。当時から飛びぬけて稽古熱心でした。だから今ソリストに出世したのでしょう。プロの世界はソリストになると群舞とはお給料が全然違いますからね。舞台が12時で終って夜は軽くチキン・シャワルマサンド。久しぶりに酒なしの日。
2時にMadam Amira(202-349-0322 Fax 202-245-7619)の衣装工房へ。特注衣装オーダー。ちょっと冒険の2色使い。アミーラに「将来年をとって踊れなくなったときのことをそろそろ考えているの?」なーんて聞かれて、デザイン考えながらお茶飲んで、なんとなく世間話。ドイツのベアタ&オラシオはもうファイナンシャル・アドバイザー付けているとか。さすが!!
夜はNile Maxim(202-735-8888 Mariott Hotelで「Nile maxim please!」)でアスマハーンのショーを見る。電話でチェックしたら毎日2クルーズともアスマハーン???実は今、すでに外人ダンサー追放令はもうほとんど機能していません。ただし1ヵ所でしか働けないとか契約を厳しくしたため、アスマハーンがNile Maximを全部取ったみたい。で、他のダンサーから大ひんしゅくを買ったらしい。エジプトではVIPとムスビツクと何でもできるのです。
ショーはとてもワイルド。1stステージは、大きなバスケットの中から蛇使いの男の笛に合わせてコブラになって出てくる。髪の毛全部中に入れてコブラのかぶり物して、しっぽまで付いていました。 2ndステージは檻の中に入って登場。ターザン風の衣装で檻の中でガオ〜〜という感じで動物風に暴れて檻を壊して踊り始める(朝日新聞7/17の土曜版に「開け、ゴマ!」というタイトルでアスマハーンのショーの写真が載ってます)。
踊りは普通。バックの男性ダンサーが(たいてい民族舞踊団の男がバイトでやってるのでFolklore boysと呼んでいます。たまにリフトなんかやるときとか、カイロバレエ団から雇うこともあります)Black系というかHip Hop系というのか、Jazz風の動きをがんばっているのが、まったくサマになってなくて笑えます。
お食事はメインディシュチョイスでサラダバー付き。ドメスティク白ワイン3杯。メインのシーフード、火が入りすぎ。サラダバーで久しぶりに青りんごとイチジクとチキンのサラダ発見。ラッキー! 飲み足りないのでマリオットホテルのガーデンでジントニック、ダブルで2杯。(1杯1400円位。高い!!)
レダ舞踊団のヘシャムのお宅で昼ご飯。奥さんのモナも元ダンサーで今は監督。ギザのヘシャムのお宅はピラミッドすぐ近所。普通のエジプト人がたくさん住んでる私の好きな場所です。 モナはたいへんな料理上手。レパートリーも豊富。ラィヤのフェスティバルのときも私の生徒を家に招待してくれた。今日の献立はカルダモンとクミンとタマネギでマリネしたオーブングリルチキン、ムサカ、鳥の舌という名前の小さいパスタ(米粒より2回り位大きい程度)、オーブンで焼いたミートパイ、サラダ2種、ナスとごまのペースト。気合入れていっぱい食べる。皆さんもアラブ人の家に招待されたら礼儀だと思ってたくさん食べてくださいね。アラブでは少ししか食べない人は歓迎されませんよお。モナがセブンアップにミントを入れて出してくれる。美味しい!
お食事のあとはヘシャムのコレクションの音楽を聞く。最近テレビの主題歌におもしろい曲があるんだけどほとんど売ってない。ヘシャムは何曲かフルで手に入れたと言っていてので、聞かせてもらう。テレビでは出だし1分位しか使っていないのに本当は20分もある曲でした。びっくり。衛星放送を録画したレバノンのベリーダンサーも見せてもらいました。
7時にハンハリーリのマフムードの店(202-589-7443)へ。Madam Nusaの衣装20着お買い上げ。スカーフ、アクセサリー、太鼓も大量オーダー。
この後、モハンデシーンのサマーセムのお宅に。本日2回目のお呼ばれ。サマーセム宅のディナーは午前12時すぎ。カイロで長年ダンサーやっていたので超夜型。現役のときは毎日午後5時すぎ起床していたそうです。バステルマライスのマシュルームピラフ、レンズ豆のインド風スパイス煮込み、コリアンダーマリネしたチキンのグリル、ロメインレタスのサラダ。
サマーセムのお宅はヨーロッパ人だからワイン飲みながらゆっくりいただきます。エジプシャン2軒だとかなりきついですけど、これなら可。一緒に住んでるサマーセムの彼氏はイギリス人。英国領事館で働いてる。今年2月にうちに来たフランス人のディアナもボルドーワインを持ってジョイン。サマーセムはスウェーデン人、私日本人、お料理無国籍。この人達、私にとって本当の親友。エジプトで同時代に踊ってた、同年代の外人ダンサーである私達にしかわからない共通の話題ってあるよね。
いろいろなベリーダンス関係のゴシップと酒でたいへん盛り上がる。だれだれが整形失敗しただの、フェイスリフトしただの、どこそこの国のワークショプでギャラ誤魔化されただの。サマーセムがサイモンに、昔あなたが関係をもっていたあの女(当然ベリーダンサー)がどうたら、こうたら。だれそれは超セコ・・・話は尽きない。でも狭い社会なので、調子に乗ってワーワー言って世界中回り回って自分に戻ってこないようにちょっと気を付けてます(笑)。午前4時にお開き。いっぱい裏情報仕入れる。エジプトプロ歴15年のサマーセムは何でも知ってる。
さすがに朝食パス。12時に起きる。日本から持ってきたフリーズドドライの青汁を水に溶かしてサプリメントと飲む(これは毎日)。あとは部屋の冷蔵庫に買ってあるジョハイナ乳業の牛乳とマンゴー味のドリンクヨーグルト、くだものなどをお腹に入れる。
ほとんど毎日シェラトンホテルに両替に行く。銀行員に「Rich Madam」と呼ばれる。でもお金は飛ぶように消える!!西川社長の会社に支払いに行く。信用取引、建て替え後払いなので大助かり。コーヒー飲みながら世間話。またいつかお宅にお邪魔したいです。その後ムーへ。ムーは今日も忙しい。個人レッスン、世界中からのお客のお相手、DVD制作など。「2人っきりになりたあい!」とごねたら「ごめんね。電話するよ」と優しく言ってくれたので少し機嫌なおる。
6時ごろ早めの夕食。久しぶりに日本食。ラムセスヒルトンのアネクス2Fの「やまと」。朝日新聞読むの楽しみにしてたのに、もうないと言われてがっかり。松花堂弁当、青菜のおひたし、ステラビールで100ポンド(2000円)。日本とだいたい同じ値段なので、エジプトでは超高級レストランです。味はエジプトだから許される程度。留学時代は自分にご褒美か、現地食が食べられないくらい病気のときだけ行ってました。新聞ないならもう行かない。中華ならこの半分以下だもんネ。
ホテルで休息後、午前1時にマリオットホテルのナイトクラブ(エンペレス 735-8888にTelして「Empress please!」)にカメリアのショーを見に行く。カメリアは今年のラィヤのフェスティバルでClosing Galaのトリを踊った若いエジプシャンダンサー。年は24,5才。2人の歌手のあと、午前3時カメリア登場。若いだけあって踊りは超元気。タブロー(program)もミラーヤ、シャマダン、アサヤ・・・フォークロアあり、シンバル鳴らす、早替えガンガン、久々のがんばっているショーという感じ。ラィヤはカメリアのことをNew generationの中のトップだと言っていました。今までのエジプシャンダンサーは昔のスターを手本にしてきたけれど、New Generationは世界各国のビデオを見て育った人達。確かに踊りはちょっと外人風、というか帰国子女風(外国で教育受けたエジプト人みたいな)。
本日のお料理は、いつものようにお肉焼けすぎ。お肉の下のシナモンピラフはOKでした。ドメスティク赤ワイン4杯。
Dinaはセミラミスインターコンチで8月現在、火・木・土に踊っています。ディーナ、素晴らしいけど13年間同じタブローで踊ってる神経がまったくわからない。彼女の駆け出しの頃から観てるけど、ショーの内容が(音楽も踊りも)13年間まーったく同じ!! ヘシャムは「内容同じでも人が来るからいいと思っているんじゃない」と言っていたけど。確かにディーナの踊りを初めて見る人は「素敵!」と思うでしょうし、今はディーナがOnly big nameだけどネ。踊りのわかるアラブ人の間ではLazyで有名。いつ行っても同じショーなんだもん。よく自分が飽きないよネ。
アザーン(モスクからのお祈りの声)の音で11時頃起きる。今日はお祈りの日です。今朝は当然青汁サプリのみ。2時にラィヤ宅(202-748-2338)にお呼ばれ。ゴロゴロビーフとズキーニのスープ(ラィヤはゴロゴロビーフスープ大好き)、ロッズ・シャーレイヤ(バターで炒めたバーミセリ入りピラフ)、バミヤ(オクラとひき肉のトマト煮込み)チキングリル、サラダ。ラィヤっぽい濃い目の味付け。でも美味しい。スープの中の輪切りズキーニが車輪みたいな飾り包丁でかわいい。
エジプトの女性はみーんな旦那様のために一生懸命お料理作ります。エジプトでは大切なお客様は自宅にご招待して、奥さんのサービスでおもてなしします。当然大きなパーティーにはメード、ハウスボーイがいますが、キッチンの主は奥様。だから料理自慢の美しい妻はご主人の誇りです。ラィヤも「旦那が生きているときは一生懸命お料理作ったわ」と言っていました。
ラィヤのところで個人レッスン受けてるイタリアンとオーストラリアンの子も一緒に食べる。皆さんもラィヤの個人レッスン取りましょう。運がいいとお食事出ますよ〜。ラィヤは私のことを「Big boss from Japan」と皆に紹介してくれます。ここでもまたゴシップ!みんな大好き!ラィヤは自分に背いたあるフランス人ダンサー(誰のことかまったく知りませんが)の末路はいかに悲惨かを、大きなアクション付きで延々と語っていました。まさにラィヤダンスの原点を見るようなドラマチックOne woman show!私もラィヤに背くとこうやって世界中に言いふらされるのネ!なーんて怖〜い!!私もサマーセムのところで仕入れたゴシップを披露。ラィヤ「あら、いい話ネ」と言って喜んでくださいました。ラィヤによると、来年のフェスティバルも6月27日から始める予定らしい。ホテルはたぶん変わります。Mena Houseと喧嘩したから(過去、ラムセスヒルトン、カイロシェラトンすべてと喧嘩〜)。ホテルなんていくらでもあるそうです。
8時、サマーセムのお宅へ。本日はサマーセムとサイモンと一緒にリーザのお宅のパーティーに。ステラビール(1本70円程度)半ダースはサマーセムへ、あと半ダースはリーザ宅にお土産。リーザはイラン系イギリス人、エジプトで4〜5年踊ってる。今日は彼女の生徒(ヨハネスブルグから来た11人)と、彼女の友人のエジプト在住ヨーロピアン達、全部で30人位。リーザのお宅は30階建てのビルの22階。Garden Cityにあるので、バルコニーからのナイルの眺めが最高に美しい。Garden Cityは日本大使館もある高級住宅街です。
バルコニーでワインを飲みながら、いろいろな国の人達とお話するのは最高です。みんなエジプト関係のビジネスをしている人達なので話が合います。「ああ、こんなビジネスもあるのか」と関心してしまうこともありました。ディナーはリーザ手作りのイラン料理。魚、鳥、肉などいろいろのスパイス煮込み。普通の塩味ピラフに、ドライフルーツとナッツたっぷりのSweet Rice(とても美味しい!)、フレッシュハーブ入りサラダも最高。
その後、リビングにmusicianを呼んでライブのBellydance party。リーザは料理に踊りに大忙し。朝の9時から仕込みをしていると言ってました。ワイン結構いただいたので、ちょっぴりソロダンス。リーザが「カリーマは日本人で初めてエジプトでプロになった人だ」とみんなに紹介してくれたので嬉しかったです。実はプロダンサーが他に4人もいたので、すご〜く豪華。特にディアナは私服で踊っても大変花があります。パーティーはまだ続くけれど2時帰宅。私が昔エジプトで踊っていたときも、よくこうしたHome Partyを開きました。日本大使館の大使公邸、大手商社、丸紅、伊藤忠、住友商事、JAICAなどのパーティーにSahraのバンド借りて。生バンドのHome Partyなんて家の広いエジプトでしかできません。とても良い思い出です。
毎朝自然に目が覚めるまで寝てるのは最高! 体の調子もGOOD。でもさすがに太った!
今日からあまり食べない。朝はゆで卵、キュウリ、トマト、白チーズ(水牛のミルクで作ったお豆腐みたいなチーズ。私は無塩のが好きですが、エジプト人は塩辛いのが好きみたい)。食後、ムーの事務所へ。ムー、今日も忙しい。昼食はムーのところでオフィスボーイのアフメッドが作ってくれた。スゴ(内臓入りドライソーセージ)を細かく切って茹でたもの、スパイスかけた白チーズ、ルーミーチーズ、オリーブ、棒パン。まさに酒のツマミ。
外の酒屋にひとっ走りしてビール半ダース買ってくる。みんなに振舞うけど誰も飲まない。ムーのところはアーティストが多いからイスラムの戒律ゆるいけど、さすがに昼酒する人いない。結局飲むのは私だけ。ひとりでビール2缶。ホテルに帰ってテレビ見ながら日本から持ってきた事務仕事。ホテルでも、ムーの事務所でも、マリオットやナイルヒルトンのバーでもときどき事務やってまーす。経営者はどんなときでも経営忘れず〜。夕方はザマレークのバーPub28で軽い夕食。サラダ、レンズ豆スープ、赤ワイン。
いつもの朝食後、ムーの事務所へ。ムーの新しい振付のDVDの編集付き合う。同じ踊りを4回方向変えて撮って、良いところだけつないでひとつにまとめる。ムーが「この場面はこのアングルが良いね」とか聞いて来るので、ウンウンと頷いたり「2人の手ビミョーに違わない?」とか、意見ちょっと言ってみたり。
お昼は3時にヘシャム宅。モナのホームメイドコシャリ。外で食べるのと全然違う。ひよこ豆、レンズ豆たーっぷり。ソース2種類(普通に煮込んだトマトソースと、トマトすりおろしただけの煮込まないもの)。好みでホットソースとトマトサラダものっける。美味しいけど、お店の普通盛りの2倍。食べ過ぎ!食後はミントティー。
8時にMadam Faridaのお宅へ。ファリーダはレダ舞踊団の伝説的ソリスト。エジプトNo.1ダンサーだった方。亡きお父様はカイロ大学の工学部教授。亡きお母様はイギリスの上流階級の方。ザマレークのゴージャスなお宅に、グレートデン(デカイ)とチワワ(小さい)の2匹の犬に囲まれ、ひとりでお住まいです。今でもプリマドンナの貫禄たっぷりで、エジプトで一番緊張する方です。英語の言葉使いにも気を配ります。今日はお願いごとがあるので、特別なお土産持参(私もファリーダも大好きなある液体)。
<お願いごと・その1。まずフォークロアの衣装で彼女のデザインを使う許可をいただくこと。 サイーディ、ヌビアン、ハガッラ。デザインを使っていいけど、同じ布地がないかも、とのこと。お願いごと・その2。2006年のワークショプについて。暑くも寒くもないときだったらOK、とのこと(2006年4月を一応予定してます)。>
ファリーダと2時間ほどおしゃべりして、その後またサマーセム宅へ。今日がエジプト最後の夜なので、サマーセムとディアナと3人でナイトクラブに遊びに行くことに。12時ディアナ登場。3人でまずザマレークにある「ケブドロワール」へ。2人をよく知るマネージャーがいなくて値段交渉で決裂。「踊って座を盛り上げるから少しまけなさい」みたいな感じで値切り交渉していたみたい。
次にナイル川の固定ボート「サンセット」へ。ここは昔、スハール・ザキが踊っていた有名クラブ。火事で焼けたので今は新しい船になりました。交渉成立、めでたく中へ。2人とも自分達をスペシャルとして扱ってくれない店には入らないみたい。ショーは普通のキャバレーショー。ダンサーは若いスリムなエジプシャン。「ハティーラ(危険)という名前だと思うけど」とディアナが教えてくれました。3人でワイン2本空けて、3時位まで遊んでお開き。楽しかったです。来年ラィヤのフェスティバルに行く方へ。たぶん、ここに来ようかな?と考えています。2人が私のお勘定払ってくれたので感激でした。
来年8月にサマーセムはスウェーデンに戻ります。彼氏のサイモンの英国領事館での契約が来年の7月一杯で切れるからです。もうダンサーとしてカイロにいるのは限界らしいです。そうなったら、私にとってカイロはとても寂しくなります。セマーセムの家にたむろして、いろいろなゴシップ聞いたり、お酒飲んだり、ナイトクラブ情報を仕入れたり、衣装も作ってもらいました。本当にサマーセムとは楽しかったです。ダンサー引退したら、国に帰って介護関係の仕事をすると言ってました。踊りを教えるのはサイドビジネスでいいそうです。もったいない!ディアナはもう少しカイロに留まるみたい。カイロで振付師を目指すらしい。彼女だったらアラビア語もペラペラだし、できると思うよ。3人とも40代半ばなので、将来のことをよく話し合います。ストックホルムもパリもベリーダンススクールはすでにいっぱい。2人とも自国に帰って生徒の取り合い合戦に参戦するのは嫌みたい。その点、日本は私が帰国したときは開発途上でラッキーでした。ヨーロッパ、アメリカではこうは行かないでしょうね。
本日最終日。いつもの朝食。お昼はムーの事務所でラーメン作ってあげる。ムーは韓国の辛ラーメン大・大・大好き!ムー、私、アシスタントのMr.ファルー、パリのナワール、オフィスボーイのアフメッドの5人分。日本からちょうど5袋持って来た。上にのっける野菜炒めを作る。来る前にアルファーマートで炒め野菜ミックス2袋買って来ました。ニンジン、ズキーニ、キャベツ、タマネギのスライスしたやつ。日本のよりだいぶ厚いので、少し取り出してスライスし直し。それとチキンハム(エジプトではポークハムは専門店に行かないと買えません)の千切りを、ニンニク少々入れて一緒に炒める。エジプト人は野菜から汁が出るくらい炒めないと「生だ」と言って食べないので弱火でじっくり炒める。
ラーメン茹でて器に盛ってテーブルに置く。ハム野菜炒め、半分に切ったゆで卵、小口切ネギをトッピングにテーブルの真中に置く。各自好きなものをのっけて食べる。人数が多いので分けるのに手間どり、だいぶ麺が柔らかくなってしまったけど、みんな大喜びで食べてくれる。けど、「日本料理おいしいね」と言われるたびに複雑な心境。韓国ラーメン、汁の出た野菜炒め、伸びた麺。でもみんな喜んでるからいいよネ。ここでムーとお別れ。また来年来るネ。ム〜。
5時にアミーラへ。衣装の試着。飾りが付いていないので何とも言えないけど、良くなりそう。ファリーダのデザインのサイーディとヌビアンの衣装もアミーラに作ってもらう。ホテルに戻り、冷蔵庫の中のものを食べる(果物、牛乳、ヨーグルト、クッキー、ビール)。
荷造り完了。また舞踊団の公演をやってるバルーン劇場へ。楽屋でみんなにお別れを言って1部だけ観てホテルへ帰る。ホテルでみんなに電話。来年もまた来ます。
日付変わって31日午前1時。西川さんの運転手さんがホテルへ迎えに来てくれる。TK1143(3:45)でトルコへ。午前6時イスタンブール着。すぐ空港内のトランジットホテルへ。11時まで仮眠。このホテル、豪華だけど高い!どうせみんな仮眠なんだから、ボロくていいから安くしろ!!といつも思う。起きてすぐトルコに一時入国。またマダムベラのお店に行ってフィッティング。また少しお買い物。タクシムのカフェテリアでお食事。前に食べなかったものをチョイス。ちょっとぶらついてトラムバイとメトロで空港へ。空港内のカフェテリアで寿司と白ワイン。サーモンロールだけは寿司の味でした。18:00機内へ。翌日11:40成田着。
以上が今回の私のエジプト・トルコ買い付け・支払いの旅のあらましです。フェスティバル中はできないことがあるので、必ず8月〜9月前半にもう1回一人旅します。今回はお呼ばれがたくさんあって楽しかったのですが、太りました。68kg!近々ジュースダイエットします。 今回残念だったのは、ヨースリーのお母さんが病気でお宅にお邪魔できなかったことです。お母さんのお料理最高!ウサギでダシを取るのでスープがたいへん上品です。いろいろな家にお呼ばれしますが、ウサギダシはヨースリーのお母さんだけなので、とっても食べたかったです。あと、ここに書かなかったけどよく食べたものはターメイヤサンド(緑色の豆コロッケの入ったピタブレッドサンド、15円位)、コシャリ(お米、マカロニ、豆の茹でたものにトマトソースをかけたもの、20〜30円)、ジューススタンドのマンゴージュース、オレンジジュースなど(20〜30円)です。 ムーは私がこの旅行日記を書いている間、「なんか変なこと、書いてない?」といつもたいへん気にしていました。